解決事例詳細
解決事例詳細
自賠責非該当から後遺障害等級8級認定(賠償金3920万円)を得た例
- エリア名
- 東京都
- 金額
- 3920万円
- 等級
- 8級
関節可動域制限が残存した被害者について、自賠責保険では「非該当認定」(後遺障害の補償なし)だったが、裁判で可動域制限のメカニズムを証明し、8級相当の賠償金(約3920万円)を得た例。
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関節可動域が5%以下なのに自賠「非該当」
ご依頼人は、関節部を骨折し、関節可動域が5%以下(用廃)であるにも関わらず、自賠責保険の審査においては後遺障害「非該当」の認定でした。
その理由は、骨折部は「癒合している」というものでした。
主治医の診断書上、「靭帯部に損傷がある」ことが記載されているにもかかわらず、骨折部が「癒合」している(骨がくっついている)ことを理由に非該当とされたのです。
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裁判における闘い
自賠責が後遺障害を認定しなかったため、裁判で可動域制限(後遺障害等級8級)で提訴することとしました。裁判においては、①協力頂ける専門医に依頼して詳細な医療鑑定を行い、②客観的に「靭帯損傷の事実・部位」を明らかにするとともに、③同「靭帯損傷」と可動域制限の医学的整合性を立証しました。また、主治医の先生に追加の意見書を作成頂きました。
しかし、加害者側の保険会社からは「靭帯損傷がない」という趣旨の複数の医学的意見書が提出され、「靭帯損傷の有無」が激烈に争われました。
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和解解決(8級)
裁判に1年以上がかかりましたが、関節用廃(8級相当)という和解所見を裁判所から頂くことができ、約3920万円の補償をうけることができました。
当方の主張がほぼ全面的に認められた和解所見であったため、和解解決することを選択しました。
お客様の声
お忙しいところ裁判のたびにくわしいご説明をしていただき、親身になって頂きました。
様々なアプローチで理不尽な保険会社の主張を打ちくずして下さり、安心してお任せできました。
大変大変感謝しております。
アンケート結果
- Q1
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弁護士からの説明は分かりやすかったですか?
〈ご回答〉 大変わかりやすかった
- Q2
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弁護士はあなたの話をよく聞いていましたか?
〈ご回答〉 大変良く聞いていた
- Q3
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案件の解決結果はご満足いただけるものでしたか?
〈ご回答〉 大変満足している
- Q4
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弁護士の交通事故に対する知識は十分と感じられましたか?
〈ご回答〉 大変豊富である
- Q5
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弁護士の後遺障害に対する知識は十分と感じられましたか?
〈ご回答〉 大変豊富である
- Q6
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弁護士を信頼できましたか?
〈ご回答〉 大変信頼できた
- Q7
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同様の交通事故被害に遭われた方に、当事務所をお勧めできますか?
〈ご回答〉 大変お勧めできる
大石法律事務所コメント
本件で争点となったのは「靭帯損傷」の有無という「客観的」な事実ですから、「真実は一つ」のはずです。
それなのに、その「有無」を巡って複数の医師から「異なる」意見がだされ、1年以上裁判をすることとなりました。
「関節」に関する後遺障害の難しさを体現した例であったと言えます。
結果として「靭帯損傷」による「可動域制限」が認められましたが、自賠責認定のままでは、関節がほぼ動かないにもかかわらず補償は「なし」でした。
関節に限りませんが、やはり被害者だけで「後遺障害」の問題に取り組むことには限界があると考えますので、経験豊富な弁護士に相談されることをお勧め致します。
ご依頼人からは、賠償金で引き続き通院治療ができるというお言葉も頂きました。通院継続されることで、少しでも緩解されることをお祈りしております。