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医療鑑定における画像診断の重要性
2024.05.20
コラム
交通事故や医療事故においては、画像所見が診断と鑑定の基礎を成します。
画像診断の進歩と現状
この30年間で、CT、MRI、PETなどの画像診断技術が飛躍的に進歩しました。しかし、医師の数が不足しており、診療に偏りが生じています。日本では、約5000人の放射線科医がいるのに対し、アメリカでは6万人が従事しています。
事例紹介:交通事故による脳外傷
ある交通事故の事案では、救急搬送されCT検査を受けましたが、異常なしと診断されました。しかし、2ヶ月後にボケ症状が現れ、再度CT検査を行ったものの慢性硬膜下血腫は認められませんでした。症状が悪化し、てんかんや物忘れが進行したため、事故との因果関係を鑑定することになりました。PET検査により、脳の外傷性変化と代謝低下が確認されました。弁護士が受傷早期に相談を受けられていれば、早期の画像を確保することができたかもしれません。この事例からは、医師と弁護士の連携が必要であることがわかります。
事例紹介:脊椎損傷の鑑定
脊椎損傷の事例では、40代の男性が交通事故で頸髄損傷と診断されました。しかし、MRIの撮影条件が不適切であり、実際には頸髄損傷はありませんでした。正しい条件で撮影を行うことが重要です。この場合、弁護士にMRI撮影条件に関する知識がないと、存在しない頸髄損傷を主張して裁判をする羽目になってしまいます。
まとめ
画像診断は、医療鑑定において他覚的所見として非常に重要です。適切な検査と再検査を行い、正確な診断を行うことで、医療事案の解決に貢献します。医師と弁護士が連携し、適切な医療鑑定を提供することが重要です。交通事故で人身被害にあった場合、特に後遺障害が残るような怪我をされた場合には、医療的視点で検討をしてくれる弁護士に依頼すことが大切です。